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天声人语 20120703 被染色的小鸡

天声人语 20120703 被染色的小鸡

被染色的小鸡
2012-7-3
 子どもの頃、お祭りの露店で「カラーひよこ」を買ったことがある。面白うてやがて悲しきというか、愛玩用の幼鳥は毒々しい赤や緑に着色され、思い返せば哀れな姿だった。〈染められてなお売れ残るひよこたち〉古俣麻子。
  小时候笔者曾经在庙会的露天小摊上买过“五彩小鸡”。可谓热闹过后是冷清,现在想来,这些被当作玩具染成五颜六色的小鸡其实挺可怜的。“小鸡染五彩,依旧乏问津”(古俣麻子)。
 チルドレン、ガールズと十把一絡(じっぱひとから)げに呼ばれる国会議員の行く末を思うたび、この川柳が胸をよぎる。実力者の色に染まってバッジをつけたはいいが、「数こそ力」の駒に使われ、先々の保証はない。
  每想到那些被笼统地称为“小子、女孩”的国会议员们的将来,这首川柳诗就会涌上心头。他们身上染着强势人物的颜色。虽说有了标签是好事,可他们只是被用作“数字就是力量”的棋子,将来并没有得到保障。
 子飼いのひよこたちを引き連れて、民主党の小沢元代表が離党する。衆参50人ほどで新党だという。離党届を小沢氏に預けていた議員は、身の処し方までを、有権者ではなく親分に委ねたことになる。
  民主党前党首小泽带着他亲手饲养的小鸡们退党了。据闻他们参众两院约50人将组成一个新党。这些预先将退党书交给小泽存放的议员们连自己如何进退都交给班主,而不是选民来决定。
 離党者に多い当選1回組は、世論が雪崩を打った「政権交代バブル」で永田町に職を得た。失礼ながら大半は、バブル崩壊の民主党では再選がおぼつかない。ここは選挙上手に身を任せ、反増税、なんなら脱原発も掲げて生き残る策だろう。
  最早当选的一批人中出现较多退党者,他们是在舆论排山倒海的“政权更替泡沫期”走进永田町的。说句不好听的,民主党的泡沫破裂后下次选举已基本没有胜算。他们退党,大概是想利用选举,高举反加税或是废止核电的大旗从而继续存活的策略吧。
 朝日歌壇に、先の句と対照をなす一首がある。〈自らの色で濃くなる苺(いちご)ジャム私は私であり続けよう〉大堂洋子。煮詰まるほどに紅(くれない)を深めるジャムには、他力で飾らぬ無着色の潔さがある。政治家もかくありたい。
  朝日诗坛上刊登的一首诗刚好对应了开篇的诗句。“草莓酱色自身浓,我愿走我自己路”(大堂洋子)。草莓酱越煮红色越浓,具有其他颜色无法沾染的纯粹。希望政治家们也能这样。
 激動の世で問われるのは「自らの色」だ。着色に甘んじ、独り立ちしないチルドレンは消えてゆく。ひよこじゃないとお怒(いか)りの皆様、集団離党の次のステップは自分で決めませんか。余計な色を落として出直すもよし、国政の経験を生かして転職するもよし。
  在瞬息万变的世界中需要的是“自己的颜色”。心甘情愿被染色,不能独立的小孩将无法生存。气冲冲否认自己是小鸡的各位议员,自己决定集体退党后的下一步如何?褪去多余的颜色重新出场也好,换份工作,好好利用自己参政的经验也不错。
天声人语 20120703 被染色的小鸡